社会福祉法人の特徴と言っても中々イメージがつかないと思いますが、株式会社だと何となく理解している・・・そんな方が大半かと思います。そこで、社会福祉法人の詳細をより理解すべく、株式会社と社会福祉法人を比較してみました。

比較1 性質全般

 

社会福祉法人

株式会社
団体の性質

非営利団体(非利益追求)

営利団体(利益追求)

目的

地域福祉の充実・発展が主な目的

社会の付加価値のある事業を運営し収益をあげる事が主な目的
設立に必要な
人員、人数
  • 理事6名以上
  • 監事2名以上
  • 評議員(理事数×2倍)
1人以上
所轄庁 都道府県や政令指定都市

なし

決算の公開

下記の書面を所轄庁へ提出

  • 財務諸表
  • 現況報告書
公開義務有り(株式公開会社)
資金
  • 寄付金(設立者からの寄付)
  • 補助金等
  • 株式の発行
  • 債権発行
法人清算後の
残余財産の処分
  • 提起の定めにより、帰属すべき者に帰属
  • それによって処分されない財産は国庫帰属
債務弁済後、株主に分配

比較2 税金関係

 

社会福祉法人

株式会社
法人税

原則非課税
(収益事業で生じた所得は課税)

課税
※所得の30%
都道府県民税
市町村民税

原則非課税

課税
固定資産税 社会福祉事業用の固定資産は非課税

課税

事業税 原則非課税

課税

補助金
【施設整備】
あり

なし

補助金
【運営費】
あり

なし

自治体による
補助金

あり

対象外が多い
融資の優遇 低利融資の優遇あり

なし

比較3 その他

 

社会福祉法人

株式会社
その他1
業績の変動

利益追求型ではないため、業績の変動が少ない

利益追求型のため、業績の変動が大きい
その他2
給与
業績が安定するため給与も安定

業績により給与が増減する場合がある

その3
初任給

法人の規模を問わず
低賃金からの傾向がある

法人規模によっては高額

その4
賞与

決して高くはないが
安定された金額が支給

業績に応じた金額
業績に応じて支給が無い時もある

その他3
従業員へ
求めるスキル

監督行政からのチェックが厳しいため
公務員並みの対応を求められる

会社の経営者次第

まとめ

考え方は人それぞれですが、「社会福祉法人」はローリスクローリターン、「株式会社」はハイリスクハイリターン…というところでしょか。

よく「安定の公務員」と言う言葉を聞きますが、民間法人で仕事をするのであれば「社会福祉法人」等の公共事業が関与している法人がいいかもしれません。

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